我々の世代には子供時代に世界最速の車というと長らくこれでしたね、1970-1983の記録保持車、時速1002kmのブルーフレイム号です。石油ストーブではありません。憧れの車両の模型をやっと手に入れました。

2024年春にドイツはジンスハイム博物館に訪問したときに現物にお目に掛かっています。全長11.6mもある長大なマシンです。

車体に書かれている622mphの記録は最速区間1マイルの平均速度で、手前のパネルに書かれている630mphはその後半の1kmの平均速度、ということのようです。1970年10月23日にユタ州のボンネビル乾塩湖で達成しました。ピーク速度は約650mphでした。

こちらが1/43のミニカーで、ボディの形はいいんですがコクピット部の盛り上がりが高すぎる(前上がりのラインになってしまっている)のが難です。なかなか見つからなくて苦労して入手したので、改造するのはちょっとリスクが高くて二の足を踏んでしまいます。古いモデルなので窓ガラスが黄変しているのも残念です。

推進はジェットでなくロケットエンジンです。最大出力は58000hp相当でもっと速度が出せる筈だったのですが、タイヤメーカーのグッドイヤーが1100kph以上出さないよう制限も掛けていたとのこと。この後の速度記録車ではゴムのタイヤを止めていますね(Thrust II等)。ロケット噴射口の上から停止用のパラシュートが放出されます。

ミニカーの方はこの辺はグッとシンプルな作りで、ちょっと手を入れたくなります。せめて色だけでも塗ろうかな。

ちなみにこのミニカーは入手したときはこのように難あり状態、残念なコンディションでした。

1mmのプラ棒をリュータに咥えて回してヤスリで旋盤のように削って尖らせてピトー管を作成し接着。青色部再塗装の色合わせが甘いですが御容赦を。


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