イギリス国立自動車博物館ビューリー

午前中に海軍航空隊博物館を見た後は、ビューリー自動車博物館に移動。時間節約のためにサンドイッチを食べながらクルマを走らせる。自動車博物館はハンプシャー州南部の自然保護地域の中で、野生の馬が道端をうろついているような平原を抜けた先にある。公共交通機関はかなり不便なので、観光客はレンタカーを使うのがベストだろう。自動車産業黎明期から戦前くらいまでの英国車が二輪四輪共に大量にあって、これは流石に深過ぎてサラッと観ながら駆け抜ける。

ここのお目当ては速度記録車。ここだけ別ホールになっており「車の速度記録を塗り替えて来たのはイギリス人である!」から始まるムービーを流しながら速度記録の歴史(と言うか、いかにイギリス人ってのが頭おかしいか)を学べる。”サー” マルコム・キャンベルのブルーバードの残骸から初の200mph越えサンビーム1000HP、ゴールデンアロー、車輪駆動最速403mphのドナルド・キャンベルのブルーバードCN7が並んでおり胸熱。この後時代はジェット駆動に移り主役をアメリカに譲るがスラスト2でイギリスが奪還、スラストSSCで音速を突破となる。その二台はコベントリーに展示されているので、次回のイギリス訪問の課題としたい。
ちなみに日本車は長らくオースチンコピーのダットサンだけだったらしいが、最近(何故か?)鈴木のスイフトが入り口入って直ぐに追加された。バイクはもちろん日本製も多くCB750, RD250(RZ250), GSX750R等懐かしいのが並んでおり嬉しい。

イギリスの国立自動車博物館ビューリーに展示されている最後のエンジン車輪駆動記録車、ブルーバードCN7
最後のエンジン車輪駆動記録車、ブルーバードCN7。403mphの記録はあくまで公式なもので実際は450mphを越えていたらしいが。タイヤは結構幅狭で断面は丸く、え?このタイヤで?と驚く。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーの入り口すぐにある大衆車コーナー
自動車博物館入り口右手。世界の大衆車って感じのコーナー。しかし何故にスズキ。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーの展示風景
このようにクラシックカーから現代のF1まで幅広いジャンルのクルマが膨大な数展示されており、目的を絞らないととても見切れない。私はクラシックカーはほぼ割愛しました。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーにあるチキチキバンバン号
ここはチキチキバンバン推しでこのように実車展示もあるし、翼は無いけどレプリカ車が場内を走り回っているしお土産にDVDを売りつけようとする。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーのスポーツカー展示
往年のドライバーコスプレの叔父さんと、多彩な車両の上に飾られるドラッグレーサー。奥に見えるのはミッコラの555クワトロ。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーにある、栄光のル・マンに出て来たポルシェ917K
マックイーンの映画、栄光のル・マン、のポルシェ917K
イギリスの国立自動車博物館ビューリーでのフォーミュラーワン
このように近代のマシンまで、レーシングカーも幅広く揃えています。奥に見えるのはジム・クラークのロータス49。昭和の子供が想像するフォーミュラー・ワンって、ああ言う所謂「葉巻型」でしたね。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーのスポーツバイク展示
流石に日本車の方が多い、現代スポーツバイク群。奥に見えるは横内専務の熱い情熱がエンジンまで熱くした油冷のGSX-R?
イギリスの国立自動車博物館ビューリーに展示されているヤマハRZ250
懐かしい、全てがここから始まった、って感じのヤマハRZ250
イギリスの国立自動車博物館ビューリーのクラシックバイクコーナー
もちろん、クラシックバイクも沢山あります。こちらは英国産が多いですね。
イギリスの国立自動車博物館ビューリーに展示されている速度記録車、サンビーム1000とゴールデンアロー号
速度記録車コーナーに戻って、203.79mphを出したサンビーム1000(右)と231.44mphを出したゴールデンアロー(左)
イギリスの国立自動車博物館ビューリーに展示されている蒸気駆動速度記録車インスピレーション号
蒸気機関自動車の速度記録を更新したい!と言うだけの思い付きのプログラムを現実のものにしてしまうイギリスの狂気。2009年に239kph出して目標達成!って、そんなガソリンエンジンなら市販車でも出せる速度を出すためにテクノロジーを結集させる英国人。おや弊社も絡んでいるようだ。

写真を沢山撮りましたので、こちらのギャラリーにてご覧下さい。

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