火曜の夜にEssenでBrad Mehldau Trioのコンサートがあり、職場からだと一時間ちょいなので行ってみた。今回ドイツ西部ではEssenしか無くて「何故?」と思ってたけど、彼が日本に来た時も関西では西宮公演のみだったので、まあ同じようなものか。ボンからケルン・デュッセルドルフを通り抜けてEssenに行くのって大津から京都大阪を抜けて西宮に行く感じ? Essenはルール工業地帯を代表する工業都市だから尼崎の方が近いか。
Essenと言うとクルップ財閥の本拠地で、コンサートホールもAlfred Krupp Saalと言いなかなか大層な建物である。ついでに街も少し散歩してみたけれど、人口60万弱にしては商店街はボンに毛が生えたくらいに思える。

Brad Mehldauは最初のMCはドイツ語のみで話すなど意外とサービス精神豊富。べサメ・ムーチョを演った後では「作曲者はメキシコの女性ピアニストで……何だっけ、そうだ、Consuelo Velázquez。他にも良い曲を書いていて、Clara Schumannみたい。」「このホールは音が良いね、また来たい。このハンブルク製のスタインウェイも最高だ」等喋ってドイツ人達に受けていた。

どちらかと言うとトリオよりもソロで綺麗な響の曲が聴きたかったのに今回ソロ公演が無く仕方なしにトリオの切符を買ったのだが、These Foolish Thingsなどゆったりした曲もあり、When I Fall in Loveなど後半はソロで満喫出来た。アンコールが終わってから2回もカーテンコールで出て来るので「クラシック?」と思ったらまた演奏してくれて、結局アンコールで3曲も聴けて満足。席は7列目の中央でしかも前が空席だったのもラッキー。

コメント